はんだ付けの日(7月25日

はんだ付けの日のイメージ画像


7月25日は「はんだ付けの日」です。電子機器や金属製品の製造を支えるはんだ付けの正しい知識と技術を広め、その技能を次の世代へ継承することを目的として、NPO法人日本はんだ付け協会が制定しました。

由来

「はんだ付けの日」は、NPO法人日本はんだ付け協会によって2011年に制定され、日本記念日協会の認定を受けた記念日です。

日本はんだ付け協会の制定時の説明では、日付の「7」は、はんだに関係する7種類の元素である錫(Sn)、鉛(Pb)、インジウム(In)、銀(Ag)、カドミウム(Cd)、ビスマス(Bi)、アンチモン(Sb)に由来します。

「25」は、はんだ付けに深く関係する温度として挙げられた250℃にちなみ、「7」と「25」を組み合わせて7月25日とされました。ただし、実際に適した作業温度は、使用するはんだの種類、部品、基板、はんだごてなどによって異なります。

また、2011年7月24日に地上アナログテレビ放送が原則として終了し、翌25日から地上デジタル放送へ完全移行したことも、制定の背景として紹介されています。テレビや受信機器を内部から支える重要な技術の一つが、電子部品を接合するはんだ付けです。

はんだ付けとは

はんだ付けとは、比較的低い温度で溶ける合金の「はんだ」を使い、金属や電子部品を接合する技術です。プリント基板に部品を固定するだけでなく、部品同士を電気的につなぎ、電流や信号を安定して伝える役割も担っています。

テレビ、パソコン、スマートフォン、自動車、家電製品、産業機械など、身の回りにある多くの製品には電子回路が組み込まれています。外側からは見えにくい技術ですが、はんだ付けの品質は、製品の性能や耐久性、安全性にも関わります。

正しい技術が求められる理由

はんだ付けは、はんだを溶かして部品に付けるだけの単純な作業ではありません。接合する部分を適切に加熱し、はんだを十分になじませ、電気的にも機械的にも安定した接合部を形成する必要があります。

加熱が不足すると、はんだが接合面になじまない「ぬれ不良」などが起こりやすくなります。一方、必要以上に加熱すると、電子部品やプリント基板を傷める原因になります。使用する材料や部品に応じて、温度、加熱時間、はんだの量などを適切に管理することが重要です。

関連する取り組み

NPO法人日本はんだ付け協会は、はんだ付けに関する正しい知識と技能の普及を目指し、講習会や技能検定などを実施しています。

  • はんだ付けの基礎知識と実技を学ぶ講習
  • 技能レベルを確認するはんだ付け検定
  • 企業や教育機関に向けた技術教育
  • ものづくりを支える技能者の育成
  • はんだ付け技術の認知向上と継承

製造現場だけでなく、学校教育、電子工作、修理、試作など、はんだ付けが活用される場面は幅広くあります。「はんだ付けの日」は、普段は製品の内部に隠れている重要な技術と、それを支える技能者に目を向ける日でもあります。

豆知識

  • はんだは、接合する金属そのものを大きく溶かさず、溶けたはんだを介して接合する材料です。
  • 電子回路では、部品を固定する役割と、電気を通す接続部分をつくる役割があります。
  • かつては錫と鉛を主成分とするはんだが広く使われていましたが、現在は環境への配慮から鉛フリーはんだも多く使用されています。
  • 鉛入りはんだと鉛フリーはんだでは、融点や作業性が異なるため、それぞれに適した温度管理が必要です。
  • 見た目が接合されているようでも、内部に不具合があると、振動や温度変化によって故障につながることがあります。