ネルソン・マンデラ国際デー(7月18日)

ネルソン・マンデラ国際デーは、南アフリカの元大統領ネルソン・マンデラの誕生日にあたる、毎年7月18日の国際デーです。アパルトヘイトの撤廃、民主主義、人権、平和、和解の実現に尽くしたマンデラの功績をたたえるとともに、一人ひとりが社会をより良くするために行動する日とされています。
由来
国連総会は2009年11月10日、決議64/13を採択し、7月18日を「ネルソン・マンデラ国際デー」とすることを宣言しました。国連による最初の公式な記念行事は、2010年7月18日に行われています。
7月18日は、ネルソン・マンデラが1918年に生まれた日です。国連の決議では、紛争解決、人種関係の改善、人権の促進と保護、和解、男女平等、子どもや社会的に弱い立場にある人々の権利など、マンデラが人類のために果たした幅広い貢献が評価されています。
ネルソン・マンデラとは
ネルソン・マンデラは、南アフリカで行われていた人種隔離政策「アパルトヘイト」に反対し、長年にわたって自由と平等を求めた政治家、人権活動家です。
反アパルトヘイト運動のために約27年間投獄されましたが、1990年に釈放されました。その後は、対立する人々への報復ではなく、対話と和解を重視して民主化を進めました。
1994年には、全人種が参加した初の民主的な選挙を経て、南アフリカ初の黒人大統領に就任しました。大統領在任中も、人種や立場の違いを越えて国を再建する「国民融和」を掲げました。
また、アパルトヘイトの平和的な撤廃に向けた功績により、フレデリック・デクラークとともに1993年のノーベル平和賞を受賞しています。
67分間の社会貢献
ネルソン・マンデラ国際デーでは、地域や社会のために少なくとも67分間行動することが広く呼びかけられています。
「67」という数字は、マンデラが社会正義や人権のための活動に人生の約67年間をささげたことに由来します。1年につき1分という考え方で、67分間を他者や地域社会のために使おうという象徴的な取り組みです。
活動の内容は特定されておらず、身近な場所の清掃、困っている人への支援、食料や衣類の寄付、地域活動への参加、子どもへの読み聞かせなど、さまざまな形で実践できます。
記念日に込められた意味
この日は、マンデラという一人の人物を称賛するだけの日ではありません。国連は、誰もが世界をより良くする力と責任を持っているとして、地域社会の課題に目を向け、具体的な行動を起こすよう呼びかけています。
マンデラが大切にした自由、正義、人間の尊厳、寛容、和解の精神を、日常生活の中でどのように受け継ぐかを考える機会でもあります。
ネルソン・マンデラ・ルール
2015年には、国連総会が改定した「国連被拘禁者処遇最低基準規則」が、マンデラの功績をたたえてネルソン・マンデラ・ルールと名付けられました。
マンデラ自身が約27年間にわたって収監された経験を持つことから、7月18日は、刑務所における人道的な処遇、被収容者の尊厳と権利、刑務所職員の社会的な役割について考える日としての意味も持っています。
豆知識
- ネルソン・マンデラは、親しみと敬意を込めて氏族名の「マディバ」と呼ばれることがあります。
- ネルソン・マンデラ国際デーは、単なる祝日ではなく、社会のために行動する国際的な呼びかけとして位置づけられています。
- マンデラ・デーの取り組みは国連による制定前から始まり、2009年にも南アフリカやアメリカなどで関連行事が行われました。
- 67分間の活動は象徴的な出発点であり、ネルソン・マンデラ財団は継続的な社会貢献につなげることも呼びかけています。