地名の日(7月28日

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地名の日は、毎年7月28日に、地名への理解と関心を深めることを目的とした記念日です。日本地名愛好会が2008年に制定したとされています。地名には、その土地の地形や自然環境、歴史、産業、人々の暮らし、信仰などが刻まれており、地域の成り立ちを知る手がかりになります。

由来

7月28日という日付は、アイヌ語地名研究家の山田秀三が1992年7月28日に亡くなったことと、地名研究家・民俗学者の谷川健一が1921年7月28日に生まれたことに由来します。

「谷川健一と山田秀三の命日にちなむ」と紹介されることがありますが、谷川健一については命日ではなく誕生日です。谷川健一は2013年8月24日に亡くなっています。

山田秀三とアイヌ語地名研究

山田秀三は、北海道を中心に残るアイヌ語由来の地名を、文献の調査だけでなく、実際に現地を歩きながら研究した人物です。河川や山、湿地、海岸などの地形と地名を照らし合わせ、アイヌ語地名が示す意味を明らかにすることに力を注ぎました。

北海道の地名には、もともとのアイヌ語の音に漢字を当てたものが数多くあります。そのため、漢字の意味だけでは地名の由来を理解できない場合があります。アイヌ語地名を調べることは、その土地で暮らしてきた人々の自然観や、かつての地形を知ることにもつながります。

谷川健一と地名研究

谷川健一は、民俗学や日本文化史を幅広く研究し、地名を地域の歴史や人々の記憶を読み解くための重要な資料として捉えました。1981年には日本地名研究所を設立し、地名研究の発展や、歴史ある地名を守る活動に取り組みました。

地名は単なる住所や場所の呼び名ではありません。古い地名には、土地の形状、水害などの自然災害、かつての生業、動植物、寺社や城、街道などに関する情報が残されていることがあります。谷川健一は、こうした地名を手がかりに、日本各地の歴史や民俗を探究しました。

地名から分かること

  • 「川」「沢」「沼」「谷」などを含む地名から、土地の地形や水との関わりを読み取れる場合があります。
  • 寺社や城、宿場、港などに由来する地名には、地域の歴史が残されています。
  • 動植物や農産物に関係する地名は、かつての自然環境や産業を伝えていることがあります。
  • アイヌ語や琉球諸語などに由来する地名は、それぞれの地域で育まれた言語や文化を知る手がかりになります。
  • 同じ漢字の地名でも、地域によって読み方や成立の経緯が異なることがあります。

地名を調べるときの注意点

地名の由来には複数の説が存在する場合があり、語呂合わせや伝承だけで説明されている例もあります。現在の漢字表記から意味を推測するだけでは、本来の由来を正確に捉えられないこともあります。

地域の古い地図や郷土資料、自治体史、寺社の記録、地名辞典などを照らし合わせることで、より確かな背景を探ることができます。地名の日は、身近な町名や駅名、川や山の名前に目を向け、その土地が歩んできた歴史を知るきっかけとなる日です。

豆知識

  • 市町村合併や住居表示の実施によって、古くから使われてきた地名が変更されたり、住所表記から消えたりすることがあります。
  • 古い地名が、町内会名、学校名、神社名、バス停名などに残されている場合があります。
  • 難読地名の読み方には、古い言葉や方言、当て字などが関係していることがあります。
  • 地名を古地図と現在の地図で見比べると、川の流路や海岸線、集落の変化を確認できることがあります。