母の日

母の日は、母への感謝や敬意を伝える日です。日本では一般的に毎年5月の第2日曜日に行われ、カーネーションや贈り物、手紙、食事などを通じて、日ごろの感謝を表す行事として広く定着しています。
由来
現在の母の日の原型は、20世紀初めのアメリカで広まった運動にあります。中心となった人物は、アメリカのアンナ・ジャービスです。アンナは、亡き母アン・ジャービスを追悼し、母の働きや母への感謝を社会に広めようとしました。
母の日とカーネーションの結びつきは、アンナが母をしのぶ行事で、母が好きだった白いカーネーションを用いたことに由来するとされています。これが、母の日にカーネーションを贈る習慣の原点として紹介されています。
アメリカでは、1914年5月8日に連邦議会の共同決議が承認され、同年5月9日にウッドロウ・ウィルソン大統領が、5月の第2日曜日を「Mother's Day」とする宣言を出しました。この宣言では、母への愛と敬意を表す日として、国民に国旗の掲揚などを呼びかけています。
日本での広がり
日本には、明治末から大正期にかけて、キリスト教系の学校や宣教師たちの活動を通じて母の日の考え方が伝わりました。青山学院の資料では、1913年に青山学院で母の日の行事が行われたことや、青山学院に関わった女性宣教師たちが日本での普及に力を尽くしたことが紹介されています。
その後、母の日は日本でも次第に広まり、戦後には5月第2日曜日に母へ感謝を伝える行事として定着していきました。現在では、カーネーションを贈るだけでなく、花束、鉢花、菓子、食事、手紙、日用品など、家庭や相手に合わせたさまざまな形で感謝を伝える日になっています。
カーネーションを贈る意味
母の日の花として特に知られているのがカーネーションです。これは、アンナ・ジャービスが母をしのぶ行事で白いカーネーションを用いたことに由来します。日本でも、母の日の代表的な花としてカーネーションが広く親しまれています。
現在では、赤やピンクのカーネーションをはじめ、さまざまな色や品種の花が贈られています。赤いカーネーションは母の日の定番としてよく使われ、ピンク、オレンジ、紫、複色のものなども、贈る相手の好みや雰囲気に合わせて選ばれるようになっています。
近年は、カーネーションに限らず、アジサイ、バラ、ユリ、季節の花のアレンジメント、鉢植えなども母の日の贈り物として選ばれています。農林水産省の花に関する資料でも、5月第2日曜日の母の日には、代表的な花としてカーネーションが挙げられています。
母の日のポイント
| 日付 | 毎年5月第2日曜日 |
|---|---|
| 英語名 | Mother's Day |
| 主な由来 | アメリカのアンナ・ジャービスによる、母を敬い感謝する運動 |
| 米国での公式化 | 1914年、5月第2日曜日をMother's Dayとする大統領宣言 |
| 日本での定着 | 5月第2日曜日に、カーネーションなどを贈って母へ感謝を伝える行事として普及 |
| 代表的な贈り物 | カーネーション、花束、鉢花、菓子、食事、手紙、日用品など |
母の日の過ごし方
母の日は、贈り物の大きさよりも、感謝の気持ちを伝えることに意味があります。花やプレゼントを贈るだけでなく、手紙を書く、食事を一緒にする、家事を手伝う、電話やメッセージを送るなど、身近な形で気持ちを表すことができます。
また、母の日は実母だけでなく、義母、祖母、育ててくれた人、日ごろ支えてくれる人へ感謝を伝える日としても広がっています。家庭の形や関係性に合わせて、無理のない形で「ありがとう」を伝えることが大切です。
豆知識
母の日は、国や地域によって日付や由来が異なります。日本やアメリカでは5月第2日曜日が一般的ですが、イギリスでは「マザーリング・サンデー」と呼ばれる別の伝統があり、春の時期に行われます。日付や習慣は違っても、母や大切な人への感謝を表すという目的は共通しています。
母の日の普及に大きく関わったアンナ・ジャービスは、のちに母の日の過度な商業化に反対したことでも知られています。この背景を知ると、母の日は高価な贈り物を競う日ではなく、感謝の気持ちを素直に伝える日であることがよく分かります。