芒種

芒種(ぼうしゅ)は、二十四節気の第9にあたる節気で、暦の上では初夏が深まっていく頃を示します。名称の「芒(のぎ)」は、稲や麦の穂先にある細いトゲ状の部分を指し、「芒のある穀物の種をまく時期」という意味合いから芒種と呼ばれてきました。二十四節気は天文学に基づいて定められており、芒種は定気法で太陽黄経が75度に達する瞬間を指します。暦の扱いとしては、その瞬間が含まれる日を「芒種」とし、次の節気(夏至)の前日までを芒種の期間として捉えることもあります。

季節感としては、田んぼの風景が目立ち始める頃です。地域差はあるものの、稲作地帯では田植えの準備や作業が進み、畑では夏野菜の管理が本格化します。一方で「麦秋(ばくしゅう)」という言葉があるように、麦はこの時期に実り、刈り取りの季節を迎えます。田植えの緑と麦の収穫が同じ季節に重なることが、芒種のころの日本の初夏らしい風景として語られます。

また、芒種の前後は梅雨入りの時期と重なる年が多く、天候が不安定になりやすいのも特徴です。雨の日が増えるぶん、作物にとっては恵みとなる一方、湿気による病害虫やカビへの注意も必要になります。暮らしの目安としては、衣替えや寝具の調整、食品や住まいの湿気対策など、「本格的な夏へ向けた準備」を進める節目としても使いやすい節気です。

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