世界人道デー(8月19日

世界人道デーのイメージ画像


世界人道デー(World Humanitarian Day)は、毎年8月19日に、人道支援に携わる人々に敬意を表し、紛争や災害などによって支援を必要としている人々と、人道支援活動の重要性について考える国際デーです。国連総会が2008年12月11日に採択した決議63/139によって、8月19日が「世界人道デー」と定められました。

由来

8月19日という日付は、2003年8月19日にイラクの首都バグダッドで発生した国連施設への爆弾攻撃に由来します。

当時、国連の活動拠点となっていたバグダッドのカナル・ホテルが爆破され、人道支援に携わっていた22人が死亡しました。犠牲者には、国連事務総長イラク担当特別代表を務めていたセルジオ・ヴィエイラ・デメロ(Sergio Vieira de Mello)氏も含まれていました。

この事件から5年後の2008年、国連総会は8月19日を世界人道デーとすることを決定しました。最初の世界人道デーは2009年8月19日に実施されています。

世界人道デーの目的

世界人道デーは、2003年の犠牲者を追悼するだけの日ではありません。世界各地で人命を守るために活動する人道支援従事者に敬意を表すとともに、人道支援そのものへの理解を深めることを目的としています。

  • 人道支援活動の重要性を広く知ってもらうこと
  • 危険な環境の中で活動する人道支援従事者に敬意を表すること
  • 任務中に命を落とした人道支援従事者を追悼すること
  • 紛争や災害などで支援を必要としている人々に目を向けること
  • 国際的な人道支援への協力と関心を高めること

人道支援とは

人道支援は、戦争や武力紛争、自然災害、避難・飢餓などによって生命や生活が脅かされている人々に対して行われる支援です。食料や安全な水、医療、衛生環境、避難場所など、命を守るために欠かせないさまざまな支援が含まれます。

こうした活動には国連機関だけでなく、赤十字・赤新月運動、国際機関、NGO、地域の支援団体など多くの人々が携わっています。支援する側も紛争や暴力などの危険にさらされることがあり、人道支援従事者の安全確保は重要な課題の一つとなっています。

世界人道デーが伝えるもの

世界人道デーでは毎年、人道危機や人道支援をめぐる課題に焦点を当てた国際的な取り組みが行われています。その中心にあるのは、危機の中にいる人々の命と尊厳を守ること、そして支援活動に携わる人々を守ることです。

8月19日は、2003年のバグダッドでの悲劇を記憶するとともに、現在も世界各地で続けられている人道支援について知り、支援を必要とする人々に目を向けるきっかけとなる日です。

豆知識

  • 世界人道デーの英語名は「World Humanitarian Day」、略称は「WHD」です。
  • 国連総会決議63/139によって、毎年8月19日を世界人道デーとすることが決まりました。
  • 制定につながった2003年8月19日のバグダッド・カナルホテル爆破事件では、22人が犠牲となりました。
  • 犠牲者の一人、セルジオ・ヴィエイラ・デメロ氏は国連事務総長イラク担当特別代表などを務めた国連外交官でした。
  • 国連による最初の世界人道デーの実施は2009年8月19日です。