世界老人給食の日(9月3日

世界老人給食の日のイメージ画像


「世界老人給食の日」は、毎年9月の第1水曜日に設けられている記念日です。高齢者への配食や会食など、地域で行われる食事サービスの大切さを広く知ってもらい、その活動への理解を深めることを目的としています。2026年は9月2日が第1水曜日にあたります。

由来

日本では、旧・全国老人給食協力会が9月第1水曜日を「世界老人給食の日」として制定し、食事サービスの重要性を伝える活動を長年続けてきました。全国老人給食協力会は現在、一般社団法人 全国食支援活動協力会として活動しています。

一方、この記念日の国際的なルーツはオーストラリアの食事サービス活動にあります。全国老人給食協力会が発行した資料では、オーストラリアの食事サービス団体が、国や地域を越えて食事サービスの重要性をアピールするために設けた記念日と説明されています。

そのため、「世界老人給食の日」は、オーストラリアで広がったミールズ・オン・ホイールズの活動を背景に、日本では全国老人給食協力会が記念日として位置付け、普及してきた日と捉えると経緯が分かりやすくなります。日本記念日協会も、旧・全国老人給食協力会をこの記念日の制定者として紹介しています。

高齢者への「食事サービス」とは

高齢者への食事サービスは、単に食事を届けるだけの取り組みではありません。食事の準備が難しくなった高齢者などに定期的に食事を届ける配食サービスでは、訪問時に安否を確認したり、地域とのつながりを保ったりする役割も担っています。

また、ひとり暮らしの高齢者などが集まって食事を楽しむ会食サービスもあります。食事を囲みながら会話を楽しみ、体操やレクリエーションなどを行うことで、栄養面だけでなく社会的な交流を支える場にもなっています。

  • 食事を自宅へ届ける配食サービス
  • 訪問を通じた安否確認や見守り
  • 地域の人と一緒に食事を楽しむ会食サービス
  • 食生活改善や介護予防につながる活動
  • 料理教室などを通じた地域での交流

日本とオーストラリアの交流から広がった活動

現在の全国食支援活動協力会につながる活動には、オーストラリアとの深い関わりがあります。1985年、老人給食協力会ふきのとうが、南オーストラリアの「ミールズ・オン・ホイールズ協会」を招いて日豪シンポジウムを開催しました。

このシンポジウムには日本各地の食事サービス活動団体が参加し、全国規模のネットワークの必要性が認識されました。その後、連絡組織としての活動が発展し、1995年には「全国老人給食協力会」となりました。

さらに活動対象が高齢者だけでなく、子どもや子育て世帯など幅広い世代へ広がったことを背景として、2017年6月12日に団体名を「全国食支援活動協力会」へ変更しています。

世界老人給食の日の取り組み

世界老人給食の日には、高齢者への食事サービスについて知ってもらうための活動が行われてきました。日本記念日協会の記録によると、全国老人給食協力会では長年にわたり記念日を周知し、統一した献立を提供するなどの取り組みも実施していました。

こうした活動は、高齢者の栄養を支えるだけでなく、地域での見守りや孤立防止、人と人との交流を考えるきっかけにもなっています。

記念日文化功労賞も受賞

現在の全国食支援活動協力会は、「世界老人給食の日」を長年にわたって活用し、食事サービスの重要性を提唱・実践してきたことが評価され、2017年に日本記念日協会から第13号「記念日文化功労賞」を贈られています。

受賞時には、旧・全国老人給食協力会の時代から21年にわたって記念日を活用してきたことや、高齢者への配食・会食サービスを継続してきたことなどが評価されました。

現在は幅広い世代への「食支援」へ

全国食支援活動協力会の活動は、現在では高齢者だけを対象としたものではありません。高齢者への配食や会食活動で培ってきた仕組みを生かしながら、子ども食堂や地域の居場所づくり、食品を必要とする支援団体への食支援など、幅広い世代を対象とした活動へ発展しています。

「世界老人給食の日」は、食事を届けるという行為の背景にある栄養、見守り、交流、地域での支え合いについて改めて考えるきっかけとなる記念日です。

豆知識

  • 「世界老人給食の日」は固定日ではなく、毎年9月の第1水曜日です。
  • 2026年の「世界老人給食の日」は9月2日です。
  • 日本で記念日を広めてきた全国老人給食協力会は、現在の一般社団法人 全国食支援活動協力会です。
  • 現在の団体につながる全国的なネットワーク形成には、1985年に行われた日本と南オーストラリアの食事サービス関係者による交流が大きく関わっています。
  • 高齢者向けの配食サービスには、食事の提供だけでなく、訪問時の安否確認や地域とのつながりを支える役割もあります。