打ち水の日(8月1日)

打ち水の日は、毎年8月1日に、昔ながらの暑さ対策である打ち水を全国で実践し、水の大切さや環境について考える日です。打ち水大作戦本部が、8月1日の「水の日」に合わせて、一日を通じた打ち水への参加を呼びかけています。
由来
8月1日は、水循環基本法により、健全な水循環の重要性について理解と関心を深める「水の日」と定められています。また、8月1日から7日までは「水の週間」とされ、国や地方公共団体、民間団体などが水の大切さを伝える取り組みを行っています。
「打ち水の日」は、この「水の日」にちなみ、全国の人々がそれぞれの家庭、職場、地域などで打ち水を行い、暑い一日を少しでも涼しくすることを目指す取り組みです。2026年の打ち水大作戦でも、8月1日の朝から日暮れまで、道路や庭などが乾いたら繰り返し水をまくことが呼びかけられています。
打ち水大作戦の始まり
現代の環境活動として展開されている「打ち水大作戦」は、2003年に始まりました。昔から受け継がれてきた打ち水を、多くの人が同じ時間帯に実践することで、都市の暑さやヒートアイランド現象、水資源の使い方について考えるきっかけをつくる取り組みです。
2024年には活動開始から20周年を迎え、その後も気候変動や猛暑への関心が高まるなか、全国各地で関連イベントや自主的な打ち水が行われています。
打ち水で涼しく感じる仕組み
地面にまかれた水が蒸発するときには、周囲から熱を奪う気化熱という現象が起こります。これによって地面の表面温度が下がり、周辺で涼しさを感じやすくなります。
ただし、打ち水だけで広い地域の気温を大幅に下げられるとは限りません。日なたよりも日陰にまく、風通しのよい場所で行う、朝や夕方など日差しが比較的弱い時間帯を選ぶといった工夫が大切です。
水道水をそのまま使わない
打ち水大作戦では、水資源を大切にするため、水道水をそのまま大量に使うのではなく、できるだけ一度使った水や雨水を再利用することが基本ルールとされています。
- お風呂の残り湯
- 雨水タンクやバケツにためた雨水
- 子ども用プールで使った水
- 野菜を洗ったときの水
- 掃除などに使った後の比較的きれいな水
油や洗剤、薬品などが混ざった水、衛生上の問題がある水は使用しません。通行人や自転車が滑らないよう、道路の状況や周囲の安全にも配慮する必要があります。
安全に行うための注意点
真夏の屋外では、打ち水を行う人自身の熱中症対策も欠かせません。気温や湿度が非常に高いときは無理をせず、体調に不安がある場合は中止します。
- 帽子を着用し、こまめに水分を補給する
- 長時間、炎天下にとどまらない
- 車、自転車、歩行者の通行を妨げない
- マンションの階下や近隣の建物へ水がかからないようにする
- 滑りやすい床材や階段では行わない
- 雨天や危険な暑さのときは延期または中止する
豆知識
- 打ち水は、庭先や道路に水をまき、涼を得る日本の暮らしの知恵として古くから行われてきました。
- 水が蒸発しやすい乾いた場所では気化熱が生じますが、乾いた後は効果が続かないため、打ち水大作戦では状況に応じて繰り返し水をまくことが案内されています。
- 8月1日の「水の日」は、もともと1977年の閣議了解によって設けられ、2014年に制定された水循環基本法によって法律上も位置づけられました。
- 打ち水は暑さを完全に解消する方法ではなく、冷房の適切な使用や日よけ、換気、水分補給などと組み合わせることが重要です。
出典
- 打ち水大作戦本部「打ち水大作戦 2026」「全国みんなで打ち水の日」
- 内閣官房水循環政策本部事務局「8月1日 水の日」
- 国土交通省「水の日・水の週間」