冬至

冬至(とうじ)は、二十四節気の一つで、太陽の視黄経が270度に達するころにあたります。日本を含む北半球では、一年のうちで昼が最も短く、夜が最も長くなる日として知られています。日付は毎年固定ではなく、12月21日ごろまたは12月22日ごろになります。
国立天文台の暦要項では、2026年の冬至は12月22日5時50分とされています。冬至のころは太陽の南中高度が低く、日差しの弱さや日照時間の短さから、本格的な寒さを意識する季節の節目でもあります。
由来
冬至は、太陽の動きをもとに季節を区切る二十四節気の一つです。二十四節気では、太陽の視黄経が15度ずつ進むごとに節気が定められ、冬至は太陽の視黄経が270度になる時点にあたります。
冬至は、昼の短さが極まる日である一方、この日を過ぎると少しずつ昼の時間が長くなっていきます。そのため、古くから「陰が極まり、再び陽に向かう日」ととらえられ、「一陽来復(いちようらいふく)」という言葉とも結びつけて語られてきました。
冬至とかぼちゃ
日本では、冬至にかぼちゃを食べる習慣が広く知られています。かぼちゃは夏に収穫される野菜ですが、保存性が高く、冬の食卓でも利用されてきました。野菜が少なくなりがちな季節に、栄養のある食材を食べて寒い時期を乗り切ろうとする暮らしの知恵として受け継がれてきた風習です。
かぼちゃは「南瓜」と書き、「なんきん」とも呼ばれます。この「なんきん」は、冬至に食べると縁起がよいとされる「ん」のつく食べ物の一つとしても紹介されます。
「ん」のつく食べ物と運盛り
冬至には、「ん」のつく食べ物を食べると運を呼び込むとする風習もあります。これは「ん」を「運」に通じるものとしてとらえる縁起担ぎで、「運盛り」と呼ばれることがあります。
特に「ん」が二つ入る食べ物は、冬至の七種として紹介されることがあります。
- なんきん(かぼちゃ)
- れんこん
- にんじん
- ぎんなん
- きんかん
- かんてん
- うんどん(うどん)
地域や家庭によって食べ方はさまざまですが、煮物、汁物、うどん、いとこ煮など、冬の食卓に取り入れやすい形で親しまれてきました。
ゆず湯の風習
冬至には、ゆずを浮かべた湯に入る「ゆず湯」の習慣もあります。ゆず湯は、寒い時期に体を温める風習として親しまれ、無病息災を願う意味も込められてきました。
由来については、冬至を「湯治」に、ゆずを「融通」にかけた語呂合わせとして説明されることがあります。また、香りの強い植物で邪気を払うという考え方と結びつけて語られることもあります。
なお、ゆず湯について「風邪を予防する」「血行を促す」と説明されることがありますが、記事本文では医療的な効果として断定せず、体を温める冬の習慣、香りを楽しむ季節の行事として紹介するのが自然です。
背景
冬至は、寒さが深まり、日照時間の短さを実感しやすい時期にあたります。その一方で、冬至を過ぎると昼の時間は少しずつ長くなります。厳しい冬の中に、次の季節へ向かう変化を見いだす節目として、冬至は古くから大切にされてきました。
かぼちゃを食べること、ゆず湯に入ること、「ん」のつく食べ物で縁起を担ぐことは、寒さへの備え、健康への願い、運を呼び込む思いが重なった日本の季節行事といえます。
豆知識
- 冬至は毎年12月22日と決まっているわけではなく、年によって12月21日ごろまたは12月22日ごろになります。
- 2026年の冬至は、国立天文台の暦要項で12月22日5時50分と示されています。
- 冬至は、太陽の視黄経が270度になる時点として定められます。
- 冬至を過ぎると、北半球では昼の時間が少しずつ長くなっていきます。
- 冬至の七種には、なんきん、れんこん、にんじん、ぎんなん、きんかん、かんてん、うんどんが挙げられます。