シルマンデー・ユースホステルの日(8月26日

シルマンデー・ユースホステルの日のイメージ画像


8月26日の「シルマンデー・ユースホステルの日」は、ユースホステル運動の創始者として知られるドイツの教師リヒャルト・シルマン(Richard Schirrmann)と、彼がユースホステルの構想を思いついた出来事にちなむ記念日です。

単にシルマンの人物そのものを記念する日というより、1909年8月26日に、青少年が安全かつ手頃に宿泊できる施設を各地につくるという着想が生まれたことに由来する日とするのが、より正確です。

由来

1909年8月26日、当時ドイツで教師をしていたリヒャルト・シルマンは、生徒たちを連れて数日間の徒歩旅行をしていました。その途中、一行は激しい雷雨に見舞われます。

一行は宿泊場所を探しましたが、近くの農家では受け入れてもらえず、最終的に休暇中で使われていなかった村の学校に避難し、わらを寝床にして一夜を過ごしました。

生徒たちが眠るなか、シルマンは「各地の学校などを休暇中に旅する青少年の宿泊場所として利用できれば、子どもたちはもっと安全に旅ができるのではないか」と考えます。さらに、徒歩で一日ごとに移動できる間隔で宿泊施設を整備するという、ユースホステルのネットワーク構想へと発展していきました。

ドイツユースホステル協会は、この1909年8月26日を「ユースホステルの理念が生まれた日」と位置づけています。

リヒャルト・シルマンとは

リヒャルト・シルマンは1874年5月15日生まれのドイツの教師です。教室内だけでなく、自然の中を歩きながら学ぶことを重視し、生徒たちをたびたび徒歩旅行へ連れ出していました。

こうした教育活動を続けるなかで、長距離を旅する子どもたちが安心して泊まれる、安価な宿泊施設の必要性を強く感じるようになります。

1909年8月26日の雷雨の夜に生まれた構想はその後具体化され、学校を利用した簡易的な宿泊場所などを経て、1912年にはドイツ西部のアルテナ城に常設のユースホステルが設けられました。アルテナ城は、ユースホステル運動の歴史を象徴する場所として知られています。

ユースホステル運動は世界へ

シルマンが考えたのは、単なる「安い宿」ではありませんでした。青少年が徒歩旅行や自然体験を通して学び、異なる地域の人々と出会う機会を広げることも、その理念の重要な部分でした。

ユースホステル運動はドイツ各地へ広がり、やがて国境を越えて各国へ普及します。1932年には各国のユースホステル組織が集まり、現在のHostelling Internationalにつながる国際組織が設立されました。

現在のユースホステルも、旅行者の宿泊場所としてだけでなく、青少年交流、異文化理解、自然体験、教育旅行など、人と人との出会いを支える施設として利用されています。

なぜ8月26日なの?

日付 8月26日
由来となった年 1909年
人物 リヒャルト・シルマン
出来事 生徒との徒歩旅行中に雷雨に遭い、学校で一夜を過ごしたことからユースホステルのネットワークを着想した
意味 ユースホステルの理念が生まれた日を記念する

豆知識

  • リヒャルト・シルマンの誕生日は8月26日ではなく、1874年5月15日です。
  • 8月26日はシルマンの誕生日や命日ではなく、1909年にユースホステルの構想を思いついた日に由来します。
  • ドイツユースホステル協会では、1909年8月26日をユースホステルの理念の「誕生の時」と位置づけています。
  • 1912年にはアルテナ城に常設のユースホステルが設けられ、ユースホステル運動を象徴する施設となりました。
  • 日本ユースホステル協会も8月26日を「シルマンデー・ユースホステルの日」と紹介し、シルマンがユースホステルを着想した日として伝えています。

出典

  • 一般財団法人日本ユースホステル協会「8月26日はシルマンデー・ユースホステルの日」
  • Deutsches Jugendherbergswerk(ドイツユースホステル協会)「Richard Schirrmann」「Unsere Geschichte」
  • Hostelling International「Our Story」