汗の日(8月28日)

8月28日は「汗の日」です。発汗に関する研究を行う日本発汗学会が制定し、2022年に日本記念日協会へ登録された記念日です。汗は暑いときや運動時に体温を調節するための重要な生理現象である一方、多汗症や無汗症など、発汗に関する悩みや疾患もあります。「汗の日」は、身近な「汗」について正しい知識を持つきっかけとなる日です。
汗の日の由来
8月28日という日付は、1993年(平成5年)8月28日に第1回日本発汗研究会が開催され、研究会として発足したことに由来します。
ここで注意したいのは、1993年8月28日に現在の「日本発汗学会」がそのまま設立されたわけではないという点です。日本発汗学会の公式な沿革によると、この日に発足したのは「日本発汗研究会」で、その後、1998年(平成10年)8月29日に開催された第6回日本発汗研究会の際に日本発汗学会が設立されました。
そのため、「日本発汗学会が1993年8月28日に発足した」とする説明は大まかな経緯として紹介されることがありますが、より正確には「日本発汗学会の母体となった日本発汗研究会が1993年8月28日に発足した」となります。
2022年に「汗の日」として登録
日本発汗学会は2022年4月25日、公式サイトで、同学会の前身である日本発汗研究会が発足した8月28日を「汗の日」として日本記念日協会に申請し、登録されたことを発表しています。
つまり、記念日の由来となった出来事は1993年ですが、「汗の日」として日本記念日協会に登録されたのは2022年です。
日本発汗学会とは
日本発汗学会は、発汗に関する研究を幅広い分野から進めている学術団体です。公式サイトでは、医工学や基礎医学、臨床医学だけでなく、鍼灸、化粧、衣服、運動、在宅看護などの領域における発汗学の発展を目指すことを目的として掲げています。
年1回の学術集会を開催するほか、機関誌「発汗学(Japanese Journal of Perspiration Research)」を年2回発行し、汗や発汗に関する研究成果の共有と発信を続けています。
汗は体温を調節する大切な仕組み
汗というと、夏の暑さや不快感を連想しがちですが、人体にとって非常に重要な働きをしています。
気温の上昇や運動などによって体温が高くなると、体は汗を分泌します。その汗が皮膚の表面から蒸発するときに熱が奪われることで、体温が上がりすぎるのを防ぐことができます。発汗は、人間が暑い環境に適応するために欠かせない体温調節機能のひとつです。
汗が「多すぎる」「出ない」ことも問題に
汗は多ければよい、少なければよいというものではありません。発汗の異常が、日常生活や健康に影響することもあります。
- 多汗症:必要以上に大量の汗が出て、日常生活に支障を及ぼすことがある疾患です。
- 無汗症・低汗症:汗をかけない、または汗の量が著しく少なくなる状態で、体温を十分に下げられなくなることがあります。
- 汗に伴う悩み:汗の量だけでなく、衣服の汗じみや臭いなどが生活上の悩みになる場合もあります。
特に汗をほとんどかけない状態では、暑い環境で体温を下げる能力が低下するため、体温上昇への注意が必要です。
「汗の日」をきっかけに知っておきたいこと
普段は「暑いから出るもの」として何気なく見ている汗ですが、その背景には体温を一定に保とうとする人体の精密な仕組みがあります。また、汗に関する症状の中には、単なる体質ではなく医療の対象となるものもあります。
8月28日の「汗の日」は、日本の発汗研究の出発点となった日を振り返るとともに、汗の役割や発汗に関する疾患について理解を深める機会といえるでしょう。
豆知識
- 記念日の由来となったのは、1993年8月28日に開催された第1回日本発汗研究会です。
- 日本発汗学会そのものが設立されたのは、1998年8月29日の第6回日本発汗研究会開催時です。
- 「汗の日」が日本記念日協会に登録されたことを、日本発汗学会は2022年4月25日に公式発表しています。
- 汗が皮膚表面から蒸発するときに熱を奪うことで、人体の体温調節に役立っています。
- 日本発汗学会では、医学だけでなく衣服、運動、化粧、在宅看護など幅広い分野から発汗について研究しています。
出典
日本発汗学会公式サイトの「学会概要」および2022年4月25日付「8/28を『汗の日』として登録しました。」の掲載内容をもとに、制定経緯と学会の沿革を確認しています。また、発汗の体温調節機能については、日本生気象学会が公開する発汗研究に関する解説・学術情報を参照しています。