みその日

毎月30日は「みその日」です。日本の伝統的な発酵食品であるみその魅力を広め、食文化を受け継いでいくきっかけとなる日として親しまれています。
由来
「みその日」は、全国味噌工業協同組合連合会が1982年に定めた記念日です。同連合会の沿革では、1982年3月8日に「30日はみその日」というキャッチフレーズが決定されたことが確認できます。
日付は、単純な「み(3)そ(0)」の語呂合わせというより、30日を表す「三十日(みそか)」という日本語の読み方に由来します。「晦日」とも書く「みそか」は、本来、月の最終日を意味する言葉です。
制定された背景
記念日が設けられた1980年代初頭は、食生活の洋風化や外食機会の増加などを背景に、家庭におけるみその消費減少が意識されていました。そこで、毎月30日をみその魅力や価値を見直す日とし、消費の促進と伝統的な食文化の継承につなげる取り組みが始まりました。
1300年以上にわたるみその歴史
みその起源には諸説ありますが、古代中国の発酵食品である「醤(ひしお)」や「豉(し)」が原形の一つと考えられています。日本では、701年に制定された「大宝律令」に「未醤」と記された記録があり、みそにつながる食品が奈良時代には存在していたことがうかがえます。
当初のみそは、現在のように汁物へ溶かして使う調味料ではなく、そのまま食べたり、料理に添えたりする貴重な食品だったと考えられています。その後、寺院や武家社会を通じて製造技術が広まり、室町時代にはみそ汁が食生活に取り入れられるようになりました。江戸時代には各地でみそ造りが発達し、地域ごとに異なる味や色、香りが育まれていきました。
みその種類
みそは、主に使用する麹の種類によって分類されます。同じ種類でも、原料の配合、塩分、発酵・熟成期間、土地の気候などによって風味が異なります。
- 米みそ:大豆に米麹を加えて造るみそで、国内で広く食べられています。
- 麦みそ:大豆に麦麹を加えて造り、九州や四国、中国地方などで親しまれています。
- 豆みそ:大豆を主原料として造り、愛知県を中心とする東海地方で発達しました。
- 調合みそ:複数の種類のみそを合わせたものや、異なる麹を組み合わせて造られたみそです。
地域によって異なる味わい
日本各地には、信州みそ、仙台みそ、越後みそ、西京みそ、八丁みそ、九州麦みそなど、地域の気候や食文化に根差した多彩なみそがあります。色も白色に近いものから淡色、赤褐色のものまで幅広く、甘味の強いもの、塩味のしっかりしたもの、香りやうま味を重視したものなど特徴はさまざまです。
みそ汁だけでなく、煮物、炒め物、鍋料理、田楽、漬物、焼き物、たれなど、地域ごとの郷土料理にも用いられてきました。近年では、みそを使った洋風料理や菓子、ドレッシングなども作られ、活用の幅が広がっています。
豆知識
- みそは、蒸したり煮たりした大豆に麹と塩を加え、発酵・熟成させて造る食品です。
- 料理の基本調味料を表す「さしすせそ」の「そ」は、みそを指します。
- みその色は、原料の種類だけでなく、発酵・熟成の期間や温度などによっても変化します。
- 開封後は、表面を空気に触れにくくして冷蔵保存すると、色や風味の変化を抑えやすくなります。
- 異なる種類のみそを合わせることで、香りやうま味に奥行きを持たせることができます。