マテ茶の日(9月1日)

9月1日は「マテ茶の日」です。南米を代表する飲み物のひとつであるマテ茶を、日本でも広く知ってもらうことを目的として、日本マテ茶協会が制定しました。
マテ茶は、主にアルゼンチン、ブラジル、パラグアイなど南米で生産される「イェルバ・マテ(Ilex paraguariensis)」の葉や枝を乾燥・加工して作る飲み物です。南米では日常的に親しまれ、人と人との交流にも深く結びついた飲料文化を形成しています。
由来
日本マテ茶協会によると、9月1日を「マテ茶の日」としたのは、マテ茶の生産国である南米で、この時期にマテ茶の収穫祭が行われることに由来します。
日本マテ茶協会は1985年、マテ茶の普及を目的として発足しました。「マテ茶の日」をはじめ、マテ茶に関する情報発信やイベントなどを通じて、日本での認知向上に取り組んでいます。
マテ茶とは?
マテ茶の原料となるイェルバ・マテはモチノキ科の植物です。葉や枝を乾燥させ、粉砕・精製したものにお湯などを注いで飲みます。
日本マテ茶協会では、収穫した葉を乾燥・熟成させたものを使う「グリーン・マテ茶」と、それをさらに焙煎して香ばしく仕上げた「ロースト・マテ茶」を紹介しています。
日本ではティーポットやティーバッグを使い、紅茶や緑茶のように飲む方法が分かりやすい一方、南米では独特の伝統的な飲み方も受け継がれています。
伝統的な飲み方「シマロン」
代表的なのが、ひょうたんなどで作られた容器にマテ茶を入れ、「ボンビージャ」と呼ばれる金属製のストローを使って飲む方法です。日本マテ茶協会では、この伝統的な飲み方を「シマロン式」と紹介しています。
ボンビージャの先端には茶葉をこすための構造があり、容器に入った茶葉へ直接お湯を注いで飲むことができます。アルゼンチンなどでは、一つのマテを仲間や家族で回しながら飲む習慣もあり、単なる飲み物だけではなく、交流やもてなしを象徴する文化として親しまれています。
マテ茶とグアラニーの文化
マテを飲む文化の起源は、南米に暮らしてきたグアラニーの人々によるイェルバ・マテの利用にさかのぼるとされています。アルゼンチン政府も、グアラニーの人々がマテの葉を飲料などとして利用していた歴史を紹介しています。
その後、ヨーロッパから南米へ渡った人々にもマテを飲む習慣が広まり、現在ではアルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ、ブラジル南部などを中心に、それぞれの地域に根付いた飲み方が受け継がれています。
アルゼンチンでは「国民的な飲み物」
とりわけアルゼンチンではマテ文化が生活に深く定着しています。2013年には法律によってマテが「国民的な飲み物(Infusión Nacional)」と位置付けられました。
家庭だけでなく、職場や公園、旅行先などさまざまな場所でマテを楽しむ光景が見られます。マテを一緒に飲むことそのものが、人とのつながりや親しさを表す文化の一部となっています。
豆知識
- マテ茶の原料は、一般的な緑茶や紅茶のチャノキとは異なるモチノキ科のイェルバ・マテです。
- 主な生産地域はアルゼンチン、ブラジル、パラグアイなど南米大陸南東部です。
- 伝統的な飲み方では、マテと呼ばれる容器と「ボンビージャ」と呼ばれる金属製ストローを使います。
- グアラニーの人々による利用が、現在につながるマテ文化の起源とされています。
- アルゼンチンでは2013年、マテが法律によって国民的な飲み物と位置付けられました。
- 9月1日の「マテ茶の日」は、日本マテ茶協会がマテ茶の普及を目指して制定した記念日です。
マテ茶の日は、一杯のお茶を楽しむだけでなく、南米で長く受け継がれてきたマテの歴史や、人々が飲み物を囲んで交流する文化に触れるきっかけとなる日です。