九一庵の日(9月1日)

9月1日は「九一庵の日」です。長崎県大村市で豆腐などの大豆製品を製造する九一庵食品が制定した記念日で、「九一庵(きゅういちあん)」という名前を広く正しく知ってもらうことを主な目的としています。日付は、社名の「九」と「一」にちなんで9月1日とされました。
九一庵の日の由来
「九一庵の日」を制定したのは、制定当時の九一庵食品協業組合です。食に関する記念日のデータベースでも、9月1日の「九一庵の日」の制定者として九一庵食品協業組合が掲載されています。
日付の9月1日は、「九一庵」の「九」を9月、「一」を1日に対応させたものです。単なる数字の組み合わせだけではなく、「九一庵」という特徴的な名前そのものを覚えてもらう意味を持つ記念日となっています。
なお、制定者として記録されている九一庵食品協業組合は、2025年4月1日に「九一庵食品株式会社」へ名称を変更しています。そのため、現在の会社名は九一庵食品株式会社ですが、記念日の制定者については当時の名称で紹介される資料もあります。
「九一庵」という名前に込められた意味
長崎県が公開している事業者紹介によると、「九一庵」という名前には、九州の人たちにおいしい豆腐を味わってもらい、「九州で一番のおいしい豆腐をつくるところ(庵)」を目指すという思いが込められています。
味だけでなく、素材、水、設備、そこで働く人々まで含めて「九州で一番」を目指し、さらに全国でも一番おいしい豆腐をつくる会社にしたいというビジョンを表した名称です。
長崎県内の豆腐製造業者が協業して誕生
九一庵食品の公式な沿革によると、平成6年(1994年)、長崎県内の西日本食品、山平食品、諫豆食品、渡辺豆腐店、ヘルシーフード・サカエの5社によって九一庵食品協業組合が設立されました。
平成7年(1995年)4月に本社・工場が完成し、操業を開始しています。そのため、「1995年に5社が集まって誕生した」と紹介されることもありますが、より正確には組合の設立は1994年、操業開始は1995年4月です。
協業化の背景には、それぞれの豆腐製造業者が抱えていた設備や製造環境などの課題を共有し、衛生的な環境で安全でおいしい豆腐をつくり、九州の食卓へ届けたいという考えがありました。
九一庵の豆腐づくり
豆腐は大豆、水、凝固剤となるにがりなど、比較的シンプルな材料から作られる食品です。それだけに、原料や製造方法が味わいを大きく左右します。
九一庵食品では、豆腐づくりに使う水として長崎県の多良山系の伏流水を使用しています。また、大豆を厳選し、豆腐を固めるにがりには五島灘の海水からつくられた本にがりを使用するなど、原材料にもこだわっています。
公式サイトでは、一般的な豆腐の製造で使用されることがある消泡剤を使わない豆腐づくりも同社の特徴として紹介されています。
豆腐だけではない九一庵の商品
九一庵食品では、一般的な豆腐のほか、焼き豆腐や揚げ豆腐、豆乳、おからを利用した商品など、さまざまな大豆製品を展開しています。
長崎の食文化を生かした商品づくりも行われており、豆腐を日常の食卓で楽しめる食品として届けながら、大豆のおいしさを生かした商品開発を続けています。
豆知識
- 「九一庵」は「きゅういちあん」と読みます。
- 9月1日という日付は、「九一庵」の「九」と「一」にちなんでいます。
- 九一庵食品協業組合は、長崎県内の豆腐製造業者5社によって平成6年(1994年)に設立されました。
- 本社・工場が完成して操業を開始したのは平成7年(1995年)4月です。
- 「九一庵」という名称には、「九州で一番のおいしい豆腐をつくるところを目指す」という思いが込められています。
- 制定当時の名称は「九一庵食品協業組合」でしたが、2025年4月1日に「九一庵食品株式会社」へ名称変更されています。
九一庵の日をきっかけに豆腐を味わう
「九一庵の日」は、9月1日という日付と「九一庵」の名前を結び付けた、豆腐メーカーならではの記念日です。その背景をたどると、地域の豆腐製造業者が協力し、より良い製造環境とおいしい豆腐づくりを目指してきた歩みが見えてきます。
冷ややっこや湯豆腐、みそ汁、鍋料理など、豆腐は季節や料理を問わず楽しめる身近な食品です。9月1日は「九一庵」という名前の由来を知るとともに、普段何気なく食べている豆腐の原料や製法にも目を向けるきっかけになりそうです。
出典
- 九一庵食品株式会社 公式サイト「会社案内」「会社概要」
- 長崎県「食の生産・流通現場公開システム 九一庵食品協業組合」
- 食の記念日データベース「九一庵の日」