組踊の日(9月3日)

9月3日は「組踊(くみおどり)の日」です。沖縄県浦添市が、琉球王国時代から受け継がれてきた伝統芸能「組踊」のさらなる普及や発展、認知度の向上を図るために制定した記念日です。
由来
日付は、9を「く」、3を「み」と読む「く(9)み(3)おどり」の語呂合わせに由来します。浦添市の公式広報でも、9月3日が浦添市制定の「組踊の日」であることが紹介されています。
浦添市では、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている組踊を大切な文化資源として位置づけ、普及啓発や文化振興につなげています。
組踊とは
組踊は、せりふ、琉球古典音楽、所作、舞踊などを組み合わせて物語を表現する沖縄独自の歌舞劇です。琉球王国時代、中国皇帝から派遣される使者「冊封使(さっぽうし)」を歓待するために生まれました。
その創始者とされるのが、琉球王府の踊奉行を務めた玉城朝薫(たまぐすく・ちょうくん、1684~1734年)です。朝薫は琉球に伝わる故事や芸能を基礎としながら、薩摩や江戸で接した能・狂言・歌舞伎などの影響も取り入れ、独自の舞台芸術として組踊を形づくりました。
1719年に首里城で初演
組踊が初めて上演されたのは1719年です。尚敬王の冊封に伴う宴で、首里城を舞台に上演されました。
玉城朝薫が手がけた代表作には、「執心鐘入(しゅうしんかねいり)」「二童敵討(にどうてきうち)」「銘苅子(めかるしー)」「女物狂(おんなものぐるい)」「孝行の巻」があり、これらは「朝薫の五番」と呼ばれています。
その後も新たな作品が生み出され、沖縄県によると、これまでに70点を超える組踊作品が作られてきました。
重要無形文化財からユネスコ無形文化遺産へ
組踊は、その芸術的・歴史的価値が高く評価され、沖縄が日本に復帰した1972年5月15日に国の重要無形文化財に指定されました。
さらに2010年11月16日には、ユネスコの「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に記載されました。沖縄で育まれた伝統芸能であると同時に、世界的にも価値が認められた文化遺産となっています。
浦添市と組踊の深い関わり
浦添市には、沖縄の伝統芸能を保存・振興する拠点である「国立劇場おきなわ」があります。組踊をはじめ、琉球舞踊や琉球古典音楽などの公演、伝承者の育成、調査研究などが行われています。
浦添市が9月3日を「組踊の日」としている背景には、こうした文化拠点を有するまちとして、組踊をより多くの人に知ってもらい、次の世代へ受け継いでいこうという文化振興の取り組みがあります。
豆知識
- 9月3日という日付は「く(9)み(3)」の語呂合わせに由来します。
- 組踊は1719年、尚敬王の冊封に伴う宴で初演されました。
- 創始者とされる玉城朝薫は琉球王府の踊奉行でした。
- 「執心鐘入」「二童敵討」など、朝薫が手がけた代表的な5作品は「朝薫の五番」と呼ばれます。
- 1972年5月15日に国の重要無形文化財に指定されました。
- 2010年11月16日にユネスコ無形文化遺産の代表一覧表へ記載されました。
- 浦添市には、組踊の上演や伝承者育成などを担う国立劇場おきなわがあります。
出典
- 浦添市「広報うらそえ」
- 沖縄県「沖縄の伝統芸能」「組踊」
- 文化庁「国指定文化財等データベース」
- 国立劇場おきなわ「沖縄伝統芸能とは」