自分史の日(8月7日)

自分史の日は、毎年8月7日に、自分の歩んできた人生を振り返り、かけがえのない経験や記憶を「自分史」として残し、次の世代へ伝えることの大切さを広める記念日です。
自分史は、著名人が出版する伝記とは異なり、誰もが自分自身の視点で書く人生の記録です。生まれ育った地域、家族との思い出、仕事、学校生活、転機となった出来事などを文章や写真でまとめることで、自分らしく生きてきた証しを形にできます。
由来
自分史の日は、一般社団法人自分史活用推進協議会が制定し、一般社団法人日本記念日協会から認定を受けた記念日です。自分史をテーマとした講座や催しなどを通じて、その魅力や活用方法を広めることを目的としています。
日付の8月7日には、人生の体験を自分史として「は(8)な(7)し伝える」という語呂合わせが込められています。また、「話の花を咲かせる」という意味にも重ねられています。
なぜ8月なのか
8月には、広島と長崎への原爆投下や終戦に関係する日があり、戦争の体験や歴史を次の世代へ語り継ぐことの大切さを考える機会が多くあります。
さらに、お盆を迎えて家族や親族が集まり、祖先や自分のルーツに思いを寄せる時季でもあります。こうした背景から、過去を振り返り、大切な記憶を言葉にして伝える「自分史」と結び付きの深い月として8月が選ばれました。
自分史とは
自分史とは、自分が経験した出来事や、そのときに感じたことを自分自身の視点で記録したものです。決められた形式はなく、幼少期から年代順に書く方法のほか、仕事、家族、趣味、旅行など、特定のテーマに絞ってまとめる方法もあります。
本として出版するだけでなく、ノート、写真アルバム、年表、ブログ、音声、映像など、残し方もさまざまです。文章を書くことに慣れていなくても、思い出の写真に短い説明を添えたり、家族との会話を録音したりすることから始められます。
自分史を残す意味
- 人生を振り返れる:これまでの経験を整理することで、自分が大切にしてきた価値観や人生の転機に気付くきっかけになります。
- 家族の記録を伝えられる:子どもや孫が知らない家族の歴史、地域の暮らし、仕事の経験などを次の世代へ残せます。
- 記憶を具体的な形にできる:時間とともに薄れていく出来事や感情を、文章や写真として保存できます。
- 家族との会話が生まれる:昔の写真や出来事をきっかけに、家族や親族の間で新たな会話が広がることがあります。
自分史の始め方
- 生まれてから現在までの主な出来事を年表にします。
- 家族、学校、仕事、趣味など、書きたいテーマを選びます。
- 思い出の写真、手紙、日記、賞状などの資料を集めます。
- 「いつ」「どこで」「誰と」「何があったか」を整理します。
- 出来事だけでなく、そのときに感じたことや考えたことを書き添えます。
最初から人生のすべてを書こうとせず、「忘れられない一日」「初めての仕事」「家族との思い出」など、一つの出来事から始めると続けやすくなります。
豆知識
- 自分史には完成形が決められておらず、短い思い出の記録も立派な自分史になります。
- 本人だけでなく、家族が聞き手となり、会話を文章にまとめる方法もあります。
- 写真の裏に撮影時期、場所、写っている人の名前を書くだけでも、将来の貴重な家族資料になります。
- 出来事の事実と当時の感情を分けて記録すると、読み手にも状況が伝わりやすくなります。
自分の人生を言葉でつなぐ日
誰の人生にも、その人にしか語れない出来事や思いがあります。自分史の日は、有名な業績を残した人だけではなく、一人ひとりの暮らしや経験にも記録する価値があることを見つめ直す日です。
8月7日には、昔の写真を一枚選び、その写真にまつわる思い出を書き留めるところから、自分史づくりを始めてみるのもよいでしょう。
出典
- 一般社団法人自分史活用推進協議会「8月7日は『自分史の日』」
- 一般社団法人日本記念日協会「自分史の日」