インスタント・コーヒーの日(8月11日)

8月11日は「インスタント・コーヒーの日」として紹介されることがあります。由来とされているのは、1960年(昭和35年)に森永製菓が日本初の国産インスタントコーヒーを発売した出来事です。お湯を注ぐだけで手軽に飲めるインスタントコーヒーの登場は、日本の家庭にコーヒーが広がっていく大きなきっかけの一つとなりました。
由来
森永製菓は1950年代からインスタントコーヒーの研究を進め、1960年に国産第1号となる「森永インスタントコーヒー」を発売しました。森永製菓の公式資料でも、1960年に日本で初めて国産インスタントコーヒーを発売したことが確認できます。
当時の商品は、コーヒーだけを原料とした高品質な製品で、1杯あたり約10円という手頃さも特徴でした。「タッタ…5秒でホンモノの味」という印象的な広告表現とともに注目され、発売後には大きなブームになったと森永製菓の社史資料に記録されています。
8月11日という日付について
「インスタント・コーヒーの日」は、1960年8月11日に森永製菓がインスタントコーヒーを発売したことにちなむ記念日として広く紹介されています。
ただし、日付については資料によって記載に違いがあります。森永製菓の公式資料では1960年に発売されたことは確認できるものの、発売日を8月11日とは明記していません。また、一部の資料では発売日を「1960年8月10日」としています。そのため、8月11日という日付については、確定した公式発売日として断定せずに紹介するのが適切です。
日本でインスタントコーヒーが生まれた背景
1950年代の日本では食生活の洋風化が進み、手軽に調理できる「インスタント食品」が次々と登場しました。一方、当時の日本人1人あたりのコーヒー消費量は、アメリカ人と比べて非常に少ない時代でした。
森永製菓は、将来的に日本でもコーヒーの需要が伸びると予測し、国産インスタントコーヒーの製造設備を導入しました。研究自体は1950年代初めごろから進められており、粉末食品の研究で培われた技術も商品化につながりました。
「インスタント」という言葉の普及にも影響
現在では当たり前に使われている「インスタント」という言葉ですが、1960年前後の日本ではまだ一般的な表現ではありませんでした。
森永製菓は商品名について「クイック」「即席」などの案も検討したものの、最終的に「インスタントコーヒー」という名称を採用しました。森永製菓によると、この商品のヒットをきっかけに「インスタント」という言葉そのものも広く知られるようになったとされています。
豆知識
- 森永製菓が日本初の国産インスタントコーヒーを発売したのは1960年です。
- 発売当時は、1杯あたり約10円という手頃な価格も人気を後押ししました。
- 商品には「タッタ…5秒でホンモノの味」という広告表現が使われました。
- 森永製菓では1950年代初めごろからインスタントコーヒーの研究・試作を進めていました。
- インスタントコーヒーの普及は、日本で家庭でも気軽にコーヒーを楽しむ文化が広がるきっかけの一つとなりました。
インスタント・コーヒーの日を楽しむなら
インスタントコーヒーは、お湯を注ぐだけで飲める手軽さが最大の特徴です。この日は普段の一杯を楽しみながら、日本で国産インスタントコーヒーが登場した1960年代の食文化や、コーヒーが家庭へ普及していった歴史に触れてみるのもよいでしょう。