配置薬の日(8月1日

配置薬の日のイメージ画像


配置薬の日は、毎年8月1日に設けられている記念日です。「置き薬」とも呼ばれる配置薬の利便性や安心感を広く知ってもらい、さらなる普及につなげることを目的として、一般社団法人全国配置薬協会が制定しました。

由来

日付は、「配置」の読みを「は(8)いち(1)」と表した語呂合わせに由来します。記念日は2019年に一般社団法人日本記念日協会へ申請され、認定・登録されました。

全国配置薬協会では、7月と8月を配置薬の普及推進月間とし、配置薬の仕組みや役割を伝える活動を行っています。8月1日の「配置薬の日」には、全国各地の関係団体による献血活動など、地域社会への貢献を目的とした取り組みも実施されています。

配置薬とは

配置薬は、家庭や事業所などにあらかじめ薬箱を置き、利用者が必要なときに医薬品を使用できる仕組みです。配置販売業者が定期的に訪問し、使用した医薬品を確認して補充するとともに、使った分の代金を受け取ります。

このような販売方法は「先用後利」と呼ばれます。「先に用いて、後から利益を得る」という考え方を表した言葉で、利用者は薬箱を置く段階ではなく、実際に使用した医薬品について代金を支払います。

富山の薬売りとの関係

配置薬は、「富山の薬売り」に代表される日本の伝統的な医薬品販売文化として知られています。江戸時代に富山藩の保護や統制のもとで発展し、薬を携えた商人が全国の家庭を訪問する仕組みとして広がりました。

医薬品をすぐに購入できる店が少なかった地域でも、家庭に薬が備えられていることで、急な体調不良やけがに対応しやすくなりました。こうした地域に密着した仕組みは、形を変えながら現在まで受け継がれています。

配置薬の特徴

  • 必要な医薬品を家庭や事業所に常備できます。
  • 原則として、実際に使用した医薬品の代金を支払います。
  • 配置販売業者が定期的に訪問し、使用状況の確認や補充を行います。
  • 災害時や急な体調不良など、すぐに薬を購入できない場面への備えにもなります。
  • 配置販売業者との対面を通じて、医薬品の使用方法などについて説明を受けられる場合があります。

利用するときの注意点

配置薬は身近な医薬品を備えておける便利な仕組みですが、症状に合わない薬を自己判断で使い続けることは避ける必要があります。使用前には説明書を確認し、用法・用量を守ることが大切です。

症状が重い場合や長引く場合、持病がある場合、ほかの薬を服用している場合などは、医師、薬剤師または登録販売者へ相談し、必要に応じて医療機関を受診します。

関連する取り組み

全国配置薬協会は、「配置薬の日」に合わせた社会貢献事業として、各地域の医薬品配置協会や関係団体と連携した献血活動を行っています。配置薬の普及だけでなく、地域の保健衛生や健康づくりに貢献する機会として位置付けられています。

豆知識

  • 配置薬は一般に「置き薬」と呼ばれますが、法律上は医薬品の「配置販売」に関係する仕組みです。
  • 薬箱に入っている医薬品をすべて購入する方式ではなく、使用した分を確認して精算することが基本です。
  • 配置販売業を営むには、医薬品医療機器等法に基づく都道府県知事の許可が必要です。
  • 配置薬は、日本で古くから続く販売方法であり、現在も家庭や事業所の常備薬として利用されています。