ハンコの日(8月5日)

ハンコの日は、毎年8月5日に設けられている記念日です。「ハン(8)コ(5)」と読む語呂合わせから、山梨県甲府市の印判総合商社・モテギ株式会社が制定しました。ハンコ(印章)の重要性や、日本で受け継がれてきた印章文化を広く伝えることを目的としています。
由来
日付は、8を「ハン」、5を「コ」と読む「ハンコ」の語呂合わせに由来します。制定したモテギ株式会社は、印章関連の商品を取り扱う山梨県甲府市の企業です。
ハンコの日は、一般社団法人日本記念日協会によって認定・登録されています。単にハンコを使う日というだけでなく、署名や意思表示、本人確認などに用いられてきた印章の役割を見直す機会とされています。
ハンコと印章文化
一般に「ハンコ」と呼ばれるものは、正式には印章といいます。印章を紙などに押した跡は「印影」、市区町村や法務局などに登録された印影は「印鑑」と呼ばれます。日常会話では同じような意味で使われることもありますが、本来はそれぞれ異なる言葉です。
日本では、契約書や申請書、銀行手続き、荷物の受け取りなど、さまざまな場面でハンコが使われてきました。実印、銀行印、認印、会社印など、用途に応じた印章があることも、日本の印章文化の特徴です。
デジタル化とハンコ
行政手続きや企業活動では電子署名やオンライン申請が広がり、押印を必要としない手続きも増えています。一方で、印章には本人の意思を形として示す役割だけでなく、名前や文字を彫刻する工芸品としての側面もあります。
素材、書体、彫刻方法によって仕上がりが異なり、一つひとつに個性が生まれることもハンコの魅力です。ハンコの日は、利便性だけではなく、文字文化や彫刻技術という視点から印章を見直すきっかけにもなります。
「印章の日」との違い
8月5日の「ハンコの日」とは別に、10月1日には「印章の日」があります。10月1日の印章の日は、1873年(明治6年)10月1日に実印を用いる制度に関係する太政官布告が施行されたことにちなむ記念日です。
8月5日のハンコの日は語呂合わせをもとに印章の重要性をPRする日であり、10月1日の印章の日は、日本の印章制度の歴史に関係する日として位置付けられています。
豆知識
- 「ハンコ」の正式な呼び方は「印章」です。
- 印章を押して残る文字や模様を「印影」といいます。
- 公的機関などに登録された印影を、本来の意味で「印鑑」といいます。
- 8月5日のハンコの日とは別に、10月1日には印章制度の歴史にちなむ「印章の日」があります。
- 山梨県は水晶加工や印章製造が発展してきた地域で、甲府市周辺には印章関連の企業や職人が集まっています。
出典
- 一般社団法人日本記念日協会「ハンコの日」
- モテギ株式会社「ハンコの日」に関する発表
- 公益社団法人全日本印章業協会「印章の役割・印章の日」に関する資料