東京国際空港開港記念日(8月25日)

8月25日は「東京国際空港開港記念日」として紹介される日です。由来となったのは、1931年(昭和6年)8月25日、東京・羽田に「東京飛行場」が開港したことです。東京飛行場は現在の東京国際空港、通称「羽田空港」の前身で、日本の民間航空の発展を支えてきました。
由来
国土交通省の資料によると、羽田空港の歴史は1931年8月25日に開港した「東京飛行場」から始まります。当時の正式名称は「東京飛行場」で、現在の「東京国際空港」という名称ではありませんでした。
建設は1929年(昭和4年)に始まり、当時の逓信省によって整備されました。開港当初は約53ヘクタールの敷地に、長さ300メートル、幅15メートルの滑走路1本を備えた飛行場でした。
国土交通省は、この東京飛行場を日本初の国営民間航空専用飛行場と位置付けています。現在の巨大な羽田空港と比べると小規模でしたが、ここから日本を代表する空港の歴史が始まりました。
「東京国際空港」になったのは1952年
「東京国際空港開港記念日」という名称から、1931年の開港時から「東京国際空港」と呼ばれていたように思えますが、実際には異なります。
第二次世界大戦後の1945年、東京飛行場は連合国軍に接収され、「Haneda Air Base(ハネダ・エア・ベース)」として使用されました。その後、1952年(昭和27年)に施設の大部分が日本側へ返還され、この時に「東京国際空港」へ改称されています。全面返還は1958年(昭和33年)でした。
| 年 | 主な出来事 |
|---|---|
| 1929年 | 現在の羽田の地で飛行場建設が始まる |
| 1931年8月25日 | 「東京飛行場」が開港 |
| 1945年 | 連合国軍に接収され「Haneda Air Base」となる |
| 1952年 | 施設の大部分が返還され「東京国際空港」に改称 |
| 1958年 | 全面返還 |
| 2010年 | D滑走路と新たな国際線地区が供用開始 |
小さな飛行場から日本を代表する空港へ
開港後の東京飛行場は、国内外の定期航空便が発着する日本の航空交通の中心地となりました。航空機の大型化や利用者の増加に合わせて拡張が繰り返され、戦後も滑走路やターミナルなどの整備が進められています。
1980年代からは、航空需要の増大や騒音問題などに対応するため、空港施設を東京湾側へ移して拡張する沖合展開事業が進められました。さらに2010年には4本目となるD滑走路と国際線地区の運用が始まり、羽田空港の国際線機能も大きく拡充されました。
豆知識
- 開港時の名称は「羽田空港」でも「東京国際空港」でもなく、正式には「東京飛行場」でした。
- 開港当初の滑走路は長さ300メートル、幅15メートルの1本だけでした。
- 東京飛行場は、日本初の国営民間航空専用飛行場として開港しました。
- 現在使われている「東京国際空港」という名称になったのは1952年です。
- 国立国会図書館のレファレンス協同データベースが紹介する複数の資料には、1931年8月25日の最初の定期便が大連へ向かい、スズムシとマツムシ約6000匹を運んだというエピソードも記録されています。
出典
- 国土交通省「羽田空港開港80周年 ~東京国際空港の歴史~」
- 国土交通省 関東地方整備局 東京空港整備事務所「羽田空港の歴史」
- 国土交通省 東京航空局「羽田空港拡張の歴史」
- 国立国会図書館 レファレンス協同データベース「羽田空港初の旅客機には虫が乗ったそうだが、そのことがわかる資料はあるか。」