仏壇の日(8月27日)
8月27日は「仏壇の日」です。ただし、「仏壇の日」は8月27日だけの記念日ではなく、毎月27日に定められています。仏壇や仏具に関わる事業者で構成される全日本宗教用具協同組合(全宗協)が制定した記念日で、仏壇に手を合わせ、仏さまやご先祖とのつながりを改めて見つめるきっかけの日です。
由来
「仏壇の日」の由来は、『日本書紀』に記された天武天皇の詔にあります。
天武天皇14年3月27日(685年、旧暦)、天武天皇は諸国の家ごとに仏舎を造り、仏像と経典を安置して礼拝・供養するよう命じたと記録されています。この「仏舎」は、現在の家庭用仏壇とまったく同じものではありませんが、家庭で仏さまをまつる文化につながるものとして位置づけられています。
全宗協は、この詔が出された「27日」にちなみ、毎月27日を「仏壇の日」としています。そのため、8月27日も「仏壇の日」にあたります。
仏壇が家庭に広まった背景
仏壇の原型につながる信仰の形は古くから存在しましたが、現在のように一般の家庭へ広く仏壇が置かれるようになったのは、主に江戸時代以降とされています。
江戸時代には、幕府の宗教政策を背景に、人々が寺院と結び付く寺請制度が広がりました。先祖供養や年忌法要、お盆、春秋の彼岸といった行事も人々の暮らしに定着し、家庭で仏さまや先祖をまつる仏壇が広く普及していきました。
仏壇は何のためにある?
仏壇は、仏像や掛け軸などの本尊を安置して礼拝するための場所であるとともに、位牌などを通して亡くなった家族や先祖を供養する場としても大切にされてきました。
ただし、仏壇のまつり方や本尊、仏具の配置、位牌の扱いなどは宗派や地域によって異なります。単に「先祖をまつる棚」というだけではなく、家庭の中に設けられた礼拝の場という性格を持っています。
仏壇の日の過ごし方
毎月27日の「仏壇の日」は、特別な行事を必ず行わなければならない日ではありません。仏壇の前で静かに手を合わせたり、普段より丁寧に掃除をしたり、家族で故人や先祖について話したりする機会にできます。
- 仏壇や仏具のほこりを取り、きれいに整える
- 花やお供え物を新しくする
- 仏壇の前で手を合わせる
- 亡くなった家族や先祖の思い出を振り返る
- 宗派ごとの仏壇のまつり方を改めて確認する
豆知識
- 「仏壇の日」は8月27日だけではなく、毎月27日に設定されています。
- 日付の由来は語呂合わせではなく、『日本書紀』に記された天武天皇14年3月27日の詔です。
- 当時の「仏舎」と現代の家庭用仏壇は同一のものではなく、現在の仏壇につながる歴史的な原型の一つとして説明されています。
- 仏壇が一般家庭へ広く普及した背景には、江戸時代の寺請制度や先祖供養の定着があったとされています。
ファクトチェック
「仏壇の日(8月27日)」という表記は、8月27日も該当するという意味では正しいものの、より正確には「毎月27日」の記念日です。全日本宗教用具協同組合は公式に毎月27日を「仏壇の日」としています。また、仏壇公正取引協議会も、天武天皇14年3月27日の詔を由来として毎月27日が「仏壇の日」であると説明しています。