ホウ酸処理の日(8月3日

ホウ酸処理の日のイメージ画像


ホウ酸処理の日は、木造建築物をシロアリや腐朽から守る「ホウ酸処理」について、より多くの人に知ってもらうことを目的とした記念日です。一般社団法人日本ホウ酸処理協会(JBTA)が制定し、日付は「ホウ(8)酸(3)」と読む語呂合わせから8月3日とされました。

由来

ホウ酸処理の日は、一般社団法人日本ホウ酸処理協会が制定し、2019年5月28日に一般社団法人日本記念日協会から認定を受けた記念日です。

制定の目的は、ホウ酸を利用した木造建築物の防腐・防蟻処理を広く紹介し、住宅をシロアリや木材腐朽菌による劣化から守る方法への理解を深めることにあります。

8月3日という日付は、「8」を「ホウ」、「3」を「酸」と読む「ホウ(8)酸(3)」の語呂合わせに由来します。

ホウ酸処理とは

ホウ酸処理は、ホウ酸やホウ酸塩を木材に浸透させ、シロアリなどの木材害虫や木材腐朽菌による被害を防ぐための処理方法です。住宅の柱や土台など、建物の耐久性に関わる木材を保護する目的で行われます。

ホウ酸は無機物であるため、適切に施工され、雨水などによって流出しない環境では、木材中に残りやすいという特徴があります。この性質を生かし、木造住宅を長期間にわたって維持するための劣化対策として利用されています。

一方で、ホウ酸は水に溶ける性質があるため、雨にさらされる場所や水分が継続的に入り込む場所では、流出を防ぐための設計や施工管理が重要です。十分な効果を得るためには、建物の構造や使用環境に応じた処理が求められます。

制定した日本ホウ酸処理協会

一般社団法人日本ホウ酸処理協会は、住宅の耐久性向上とシロアリ対策を目的として、ホウ酸処理に関する技術開発、施工指導、資格認定、保証制度の運営などに取り組む団体です。

ホウ酸の性質や木材劣化の仕組み、シロアリの生態、適切な施工方法などを学んだ技術者を育成するため、「ホウ酸施工士」や「ホウ酸処理アドバイザー」などの認定制度を設けています。

ホウ酸処理は、使用する材料だけでなく、必要な濃度を確保し、対象となる木材へ適切に施工することが重要です。そのため、専門的な知識と技術を持つ施工者の育成も、記念日の目的と深く関係しています。

木造住宅とシロアリ対策

木造住宅では、シロアリによる食害や、湿気によって発生する木材腐朽菌が、柱や土台などの構造材を劣化させる原因になります。被害が進行しても表面からは分かりにくい場合があり、予防処理や定期的な点検が大切です。

ホウ酸処理は、こうした木材の劣化を予防する方法の一つです。ただし、処理を行えば建物の点検や湿気対策が不要になるわけではありません。雨漏り、結露、床下の高湿度などを防ぎ、建物を乾燥した状態に保つことも重要です。

ホウ酸処理を考えるときのポイント

  • 新築時だけでなく、建物の構造や状態によっては既存住宅でも施工できる場合があります。
  • 処理する場所、使用する製品、施工濃度、保証内容を事前に確認することが大切です。
  • 雨水や漏水の影響を受ける場所では、ホウ酸成分の流出を防ぐ対策が必要です。
  • シロアリ対策とあわせて、雨漏り、結露、換気、床下の湿気なども確認する必要があります。
  • 人や動物への影響については、「自然素材だから無条件に安全」と判断せず、製品の注意事項や施工基準を守ることが重要です。

豆知識

  • 「防蟻」はシロアリなどによる被害を防ぐこと、「防腐」は木材腐朽菌による腐れを防ぐことを意味します。
  • シロアリは木材そのものだけでなく、住宅内に生じた湿気や水分の影響を受けて活動しやすくなる種類もいます。
  • ホウ酸処理の効果を維持するには、適切な施工に加えて、雨漏りや漏水を早期に発見するための定期点検も大切です。
  • ホウ酸は水に溶ける性質を持つため、屋外や水がかかる場所では、使用環境に適した施工方法を選ぶ必要があります。

ホウ酸処理の日は、単に薬剤や工法を紹介するだけでなく、シロアリ、腐朽、湿気などから木造住宅を守り、住まいを長く維持するための対策について考えるきっかけとなる記念日です。