ベースボール記念日

ベースボール記念日は、近代野球の歴史を語るうえで重要な試合が行われた日として紹介される記念日です。ただし、日付について注意が必要です。1846年にアメリカ・ニュージャージー州ホーボーケンで歴史的な試合が行われたのは6月19日であり、この出来事に由来する「ベースボール記念日」も一般に6月19日とされています。8月9日ではありません。
由来
1846年6月19日、ニュージャージー州ホーボーケンのエリシアン・フィールズ(Elysian Fields)で、ニューヨーク・ナインとニューヨーク・ニッカーボッカーズによる試合が行われました。この試合は、異なるクラブ同士が当時整備されたルールのもとで対戦した、最初期の公式記録に残る組織的な野球試合として広く知られています。
試合はニューヨーク・ナインが23対1でニッカーボッカーズに勝利し、4イニングで終了しました。現在の野球とは試合形式などに違いがありますが、近代野球の発展を象徴する出来事のひとつとなっています。
「最初の野球試合」とはどういう意味?
1846年6月19日の試合は「史上初めて人々が野球のようなゲームをした日」という意味ではありません。ニッカーボッカーズはそれ以前からエリシアン・フィールズで試合を行っており、1845年10月6日の試合記録も残されています。1846年の試合が特に重要なのは、クラブ同士による公式記録に残る組織的な対外試合として歴史的な位置付けを持っているためです。
エリシアン・フィールズと野球
エリシアン・フィールズは、ハドソン川を挟んでマンハッタンの対岸に位置するホーボーケンにあった広大なレクリエーション地域です。19世紀半ばにはニューヨーク周辺の野球クラブが利用し、初期の野球文化を支える重要な場所となりました。
1846年6月19日の試合をはじめとする初期の野球史との深い関わりから、ホーボーケンは現在でもアメリカ野球史を語るうえで重要な土地のひとつとして紹介されています。
8月9日は「野球の日」
一方、8月9日には日本で「野球の日」があります。こちらは1846年の試合とは直接関係ありません。ミズノの直営店「エスポートミズノ」(現在のMIZUNO TOKYO)が制定した記念日で、「や(8)きゅう(9)」という語呂合わせと、夏の高校野球が盛り上がる時期であることにちなんでいます。
| 記念日 | 日付 | 主な由来 |
|---|---|---|
| ベースボール記念日 | 6月19日 | 1846年6月19日にホーボーケンで行われた歴史的な野球試合 |
| 野球の日 | 8月9日 | 「や(8)きゅう(9)」の語呂合わせと夏の高校野球シーズン |
豆知識
- 1846年6月19日の試合は、ニューヨーク・ナインがニッカーボッカーズを23対1で破りました。
- 試合が行われた場所はニューヨーク市内ではなく、ハドソン川対岸のニュージャージー州ホーボーケンです。
- 1846年以前にも野球の試合記録が存在するため、「世界で最初に野球が行われた日」と断定するのは正確ではありません。
- 8月9日の「野球の日」と、6月19日の「ベースボール記念日」は、由来の異なる記念日です。
ファクトチェック
「1846年6月19日、ニュージャージー州ホーボーケンのエリシアン・フィールズで歴史的な野球試合が行われた」という部分は、ホーボーケン歴史博物館やMLBなどの資料で確認できます。
一方、この出来事を由来とする記念日を8月9日の「ベースボール記念日」とするのは日付の取り違えと考えられます。8月9日はミズノの直営店が制定した「野球の日」であり、1846年の試合に由来する「ベースボール記念日」は6月19日として紹介されています。