空き家ゼロにの日(8月2日)

空き家ゼロにの日は、毎年8月2日に、空き家の適切な管理や活用、売却などについて考える記念日です。使われていない家を放置するのではなく、地域の資源として循環させ、空き家の増加を防ぐことを目的としています。
由来
空き家の買い取りや再生事業を手がける、静岡県静岡市の株式会社Sweets Investmentが制定しました。同社は「空き家買取専科」を運営し、空き家の利活用や流通を促す活動に取り組んでいます。
日付は、8月2日を数字で表した「0802」を「空き家ゼロに」と読む語呂合わせに由来します。「空き家をゼロに近づけたい」という思いが込められており、2018年に一般社団法人日本記念日協会から認定・登録されました。
空き家について話し合うきっかけの日
空き家は、所有者が亡くなった後に相続の方針が決まらない場合や、住んでいた人が高齢者施設へ入居した場合、転居後も売却や賃貸の手続きが進まない場合など、さまざまな理由で発生します。
空き家ゼロにの日には、現在空き家を所有している人だけでなく、将来、実家や住宅を引き継ぐ可能性がある人にも、家の今後について考えてほしいという願いが込められています。
8月2日はお盆の時期にも近く、家族や親族が集まる機会に、実家を誰が引き継ぐのか、住まなくなった場合に売却・賃貸・管理のどれを選ぶのかを話し合うきっかけにもなります。
日本で増え続ける空き家
総務省統計局の「令和5年住宅・土地統計調査」によると、2023年の全国の空き家数は900万2千戸で、過去最多となりました。総住宅数に占める空き家の割合は13.8%で、こちらも過去最高です。
この数字には賃貸用や売却用の住宅、別荘なども含まれます。一方、賃貸・売却用や二次的住宅を除く空き家は385万6千戸に上り、2018年の調査から36万9千戸増加しています。
空き家は個人の財産である一方、管理されない状態が長く続くと、建物の劣化や倒壊、庭木や雑草の繁茂、害虫の発生、不法侵入などにつながり、周辺地域にも影響を及ぼす可能性があります。
空き家を放置しないための選択肢
住まなくなった住宅への対応は、売却や賃貸だけではありません。建物の状態や立地、所有者の事情に応じて、さまざまな方法を検討できます。
- 定期的に換気や清掃、庭木の手入れを行い、適切に管理する
- 不動産会社などに相談し、売却や賃貸を検討する
- 自治体の空き家バンクへ登録する
- 住宅や店舗、地域交流施設などとして改修し、再利用する
- 建物の状態が悪い場合は、解体や土地の活用を検討する
- 相続する人や管理する人を家族で事前に決めておく
建物は人が住まなくなると、換気不足や雨漏りの見落としなどによって劣化が進みやすくなります。活用や売却を考える場合も、状態が悪化する前に相談することが重要です。
空家法と所有者の管理責任
日本では、周囲の生活環境に深刻な影響を及ぼす空き家への対応を進めるため、「空家等対策の推進に関する特別措置法」が設けられています。
2023年12月13日に施行された改正法では、放置すれば「特定空家等」になるおそれがある住宅を、市区町村が「管理不全空家等」として指導や勧告の対象にできるようになりました。
市区町村から改善の勧告を受けた管理不全空家等や特定空家等の敷地は、固定資産税などを軽減する住宅用地特例の対象から外れる場合があります。空き家を所有したときは、そのままにせず、管理方法や今後の利用方針を早めに決めることが大切です。
関連する取り組み
制定者は8月を「空き家ゼロに月間」と位置付け、全国の不動産会社、建築会社、自治体、専門家などと連携した啓発活動や相談会を展開しています。
静岡県藤枝市では、株式会社Sweets Investmentと市、地域の民間事業者が連携する「藤枝市空き家ゼロにサポーター」の取り組みも進められています。空き家に関する相談から管理、売却、改修、解体、利活用までを地域の専門事業者が連携して支援する仕組みです。
豆知識
- 正式な記念日名は「空き家ゼロにの日」で、8月2日の「0802」を「空き家ゼロに」と読む語呂合わせが使われています。
- 記念日は2018年に制定され、日本記念日協会に認定・登録されました。
- 空き家対策では、すでに空き家になった建物への対応だけでなく、将来空き家にしないための相続や管理の準備も重要です。
- 自治体によっては、空き家の改修、家財処分、解体、耐震化などに利用できる補助制度を設けています。
- 空き家バンクは、自治体などが地域の空き家情報を登録し、購入や賃借を希望する人に紹介する仕組みです。
出典
- 空き家買取専科「空き家ゼロにの日」公式情報
- 一般社団法人日本記念日協会の記念日登録情報
- 総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」
- 国土交通省「空家等対策の推進に関する特別措置法関連情報」