アフタヌーンティー文化の日(9月3日)

アフタヌーンティー文化の日は、毎年9月3日に設けられている記念日です。アフタヌーンティーの楽しみ方や歴史、マナーなどを発信する一般社団法人日英アフタヌーンティー協会が制定しました。協会の公式サイトでは、2023年5月に「アフタヌーンティー文化の日」を登録したことが沿革に記載されています。
由来
9月3日という日付は、アフタヌーンティーの習慣を広めた人物として知られるアンナ・マリア・ラッセルの誕生日、1783年9月3日にちなんでいます。
アンナ・マリア・ラッセルは、イギリスの第7代ベッドフォード公爵フランシス・ラッセルの夫人です。19世紀のイギリスで、昼食から遅い夕食までの長い時間を過ごすなか、午後に紅茶と軽食をとり、やがて友人たちを招いて楽しむようになった人物として広く紹介されています。
記念日には、アフタヌーンティーの歴史やマナーを学び、紅茶や食事だけでなく、人と人との交流を生み出す文化として大切にしてほしいという思いが込められています。
アフタヌーンティーは19世紀のイギリスで発展
アフタヌーンティーは、19世紀のイギリスで発展した喫茶・社交文化です。紅茶とともに、サンドイッチやスコーン、ケーキなどの軽食を楽しむスタイルが広まり、上流階級を中心とした社交の時間から、次第に幅広い人々に親しまれる習慣へと発展していきました。
現在ではイギリスだけでなく、日本を含む世界各地で楽しまれています。ホテルやティールームでは季節の食材や地域の特色を取り入れたメニューも多く、伝統を受け継ぎながら新しいスタイルへと変化しています。
「アンナ・マリアが発明した」は少し注意が必要
アンナ・マリア・ラッセルは「アフタヌーンティーを始めた人物」として広く知られていますが、歴史的には、午後に紅茶や軽食をとる習慣そのものが彼女一人によって突然発明されたと断定するのは適切ではありません。
食文化史の研究では、18世紀から19世紀にかけて食事時間や紅茶を飲む習慣が徐々に変化するなかで、午後のティータイムが形作られていったと考えられています。その中でアンナ・マリア・ラッセルが友人を招く社交の時間として楽しみ、アフタヌーンティーの普及を象徴する人物となった、と捉えるのがより正確です。
現在のアフタヌーンティー文化
一般社団法人日英アフタヌーンティー協会は、アフタヌーンティーを「癒し」「学び」「喜び」や、人と人とのつながりを生み出す文化として紹介しています。家庭で楽しむアフタヌーンティーから、ホテルやレストランでの本格的なスタイルまで、さまざまな楽しみ方を発信しています。
2026年にも「アフタヌーンティー文化の日」を記念したイベントが企画されており、歴史を学ぶ講座や紅茶づくり、アフタヌーンティーを囲む交流などを通じて、文化を未来へ伝える取り組みが続けられています。
豆知識
- アフタヌーンティー文化の日は、一般社団法人日英アフタヌーンティー協会が制定した記念日です。
- 協会の公式沿革では、2023年5月に「アフタヌーンティー文化の日」を登録したことが確認できます。
- 9月3日は、アンナ・マリア・ラッセルの1783年9月3日の誕生日に由来します。
- アンナ・マリア・ラッセルは、第7代ベッドフォード公爵フランシス・ラッセルの夫人です。
- アフタヌーンティーは19世紀のイギリスで社交文化として発展し、現在では世界各地でさまざまなスタイルが楽しまれています。
- 「アンナ・マリアがアフタヌーンティーを発明した」とする説明は広く知られていますが、歴史的には既存の習慣が徐々に発展したものと考える見方もあります。
出典
- 一般社団法人日英アフタヌーンティー協会「About us」「Event・Lesson」
- 一般社団法人日本記念日協会「アフタヌーンティー文化の日」
- Fortnum & Mason「Afternoon Tea at Home」
- TIME「Now You Know: Why Is 'Teatime' in the Afternoon?」